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    アオイロオモチャカン
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憂さ晴らしと言う名の突然企画。
画像が延々と並んで長々しい説明がくっついてるだけのメイキングですが、
見てやろうという方は続きよりどうぞ。

しかし画像の数が尋常じゃなく多いので、重いです;
携帯からの閲覧はやめておいた方がいいと思います……。




ざっと下書き。 絵を描く作業で私が一番苦手とする部分です;;;

私は基本、アタリというものを取って絵を描いたりできないので
紙を裏側から見て、消したり消したり消したりしながら調整しつつ描いています。
たったこれだけで3~4時間はかかりました(何してんだ)

何とか下書きに納得がいったなら、次はペン入れに移ります。


いつも大体やじるしの辺り、頭のてっぺんくらいからペン入れをしていってます。

サイト名がまだ『青碧色の電気石』だった頃にやったメイキングで
「私は右利きなので紙が汚れないように左側からペン入れを~…」
みたいな事をのたまってた記憶があるのですが
最近はあまり拘っていないと言うか……左側に寄るようにはしていますが
基本描きやすい所から順番になぞっていっています。


ペン入れするにあたって気をつけている事。
やじるし部分に注目下さい。 線と線の結合部分です。


解りますかね?
結合部分から線が太く → 細くなるように、何度も重ねて線を引いていきます。
これは何というか「線に強弱をもたせる」為の卑怯技なのですが
これをやるとやらないとのでは、ペン入れ後の私のモチベーションに大きな差が出てきます。

そんな調子でとりあえず髪の毛だけペン入れしていくと……


……こうなりました。
ここまでは全部「丸ペン」でやっています。

自分の場合、絵全体の輪郭線は他の線に比べて太めにするのですが
髪の毛だけは輪郭線も丸ペンでやってしまうのが私流。
良いか悪いかとかはともかくやりたいようにやってるだけなので、
あくまで「この絵はこうして出来上がった」という
経過だけ見てやるくらいの軽い気持ちで見てやって下さいね。

では続いて顔の輪郭線などなどに移ります。


顔と首・首の金属板は「Gペン」、鎖は「丸ペン」でペン入れしています。
髪の細さを強調するために、隣接線はあえて太めにペン入れするのですが
鎖は線を太くするとゴチャゴチャしてしまうので、ここは細い「丸ペン」でやってます。

こんな感じで部位によってペンを使い分けながら、全体をペン入れしていきます。


顔の中以外のペン入れ終了図がこうなります。
途中鎖の位置が気になったので、変えたり増やしたりして構図を整えました。
結合部分からの線の強弱も、よく見てもらえると解って頂けるかなと思います。

続いて顔の中身のパーツに移ります。


とりあえず顔部分をUP。
人型のキャラを描く絵師様方の大半は、顔を描かれるのに力を入れられると思うので
「私の場合はこんな感じで描いてます」って言うのを解りやすく説明するのに
あえて分けてみる事にしました。


まずは目の、眉毛と睫毛の部分から。
髪で隠れていない見える部分のみをペン入れします。 ここはGペンと丸ペン両方使用。

カラーイラストなんかだと、髪に隠れた部分も薄くペン入れしたりするんですが
リオンの場合、モノクロイラストだと髪を塗りつぶすので
描いても意味がない → むしろ描くと後々艶ベタの邪魔になるので……。

次に瞳の部分に移ります。


瞳の上半分を下書きのままなぞります。 丸ペンオンリー。


次に下半分を、下書きの線を参考に垂直線でなぞっていきます。

瞳部分のペン入れはとりあえずこれで終了です。


丸ペンのまま、鼻と口のペン入れもしてしまいます。

これでひとまず、ペン入れは完了。
線のインクが十分乾くのを本を読むなりして待った後、下書きを消します。


線画の完成。 自分の絵の過程で一番見たくない所です;

私の場合、この線画状態の悲惨さに心が折れてしまう事がよくあります。
逆に言えば、ここを耐え切れたら絵を完成させる事ができるんですが。
(それを耐えられるように、さっきの「線の強弱作戦」を実行している訳なんですよ)

線画が完成した所で、次からは絵を「黒く」していきます。




瞳部分から入ります。

大体の目星をつけて、瞳孔部分にあたる箇所を横線で表現します。
瞳は黒目がちなのが好きなので、黒い部分が多いですね;

ちなみにここも丸ペンオンリーです。


上部分より感覚を開けて、横線を下半分に引きます。
私の線が汚いせいで解りにくいですが、若干斜めに交差するようにして引いています。

瞳部分はベタ代わりにこうやって黒く塗って(?)いってます。
瞳が終われば、次に髪のベタに入ります。


艶部分を残しつつ、髪の流れを意識して「筆ペン」で塗ったばかりの図。
上の旋毛部分から毛先に沿ってぬって、毛先から旋毛に沿ってぬります。

ですが、このままだと抜き(ペンが離れた箇所の事)が掠れてしまっているので
丸ペンで黒部分の先や毛先などを尖らせたりして補強していきます。


するとこうなりました。
同じ要領で、服のベタ部分や影も筆ペンで塗っていきます。


暫定。 ここからベタ工程の仕上げに入ります。


髪と同じように、影部分の尖りを丸ペンで補強したり、髪の後れ毛(?)を付け足したり
鎖に影を付けて重々しさを表現してみたり。
これら全て、丸ペンで行っています。 細かい作業は丸ペンに限ります! ←

ベタ作業が終了すれば、次はトーンを貼っていきます。




貼りやすい所から……となると、自然面積の大きい服から貼っていく事に。
まずは上着(?)の所に、濃い目の色のトーンをペタリ。


続いて下に来ている服に、薄めの色のトーンを貼ります。
袖のフリル部分にも、同じ色のトーンを使用しています。


次にシャルティエに移ります。 とりあえずシャルUP。


削る事を念頭に、思ったより広めに貼り付けます。 ここは大雑把で構いません。
あんまりトーンの濃淡を豊富に持ってないので、フリルと同じ色のトーンを使ってます;


トーンカッターで削る削るひたすら削る。
削ってグラデーションや、光と影の部分の表現を出しました。
鞘の影とかには、砂消しゴムも使用しています。


続いて顔の影。 解りやすくするために顔UP。

普段から頻繁に顔の影なんかトーン貼ったりしないんですが
今回はちょっと練習も兼ねて、貼ってみたいと思います。


「ここは影になるんじゃないかな」 「ここに影をつけたら良くなるかも」
と言うような部分に目星をつけて貼ります。 今回この絵で言うと
髪の下、下睫毛の下、光源から見て鼻の影になる所、上唇、耳に貼っていますね。
自分の持ってるトーンで一番薄い色を使っています。

顔の影とかを貼る際は、少女漫画を参考にすると良いんじゃないかと思います。
少女漫画はトーン処理が非常に丁寧かつ綺麗なので、とても参考になりますよ(^^)
今回この絵の顔トーンを貼るにあたって
集英社のりぼんマスコットコミックス、いしかわえみ先生著の「絶叫学級」
を、参考にさせて頂きました。


同じ要領で手の影も同じトーンで貼りました。

ここでトーン貼りも終了です。
いよいよ最終的な仕上げに入ります。 ホワイトインクの出番だぜ!



髪の艶ベタ部分から入ります。
ベタ作業時に丸ペンで、黒部分の先端を補強したのと同じように
今度はホワイトインクで、白い部分の先端を補強します。


こうなります。 上の画像と見比べて頂ければ違いが解るかなと。


そして次に瞳部分。 例によってとりあえず顔UP。
目にご注目下さい。


最初は普通に、瞳の光を丸く入れます。 大きさや数はその時の気分によって変わります。


次に目の下半分にて、外側から瞳孔真ん中部分に向かって放射上に線を入れます。
これで瞳も完成。


とりあえずの人物のみ完成図。 こうなりました。
ここから背景に着手していきます。




まずは下書きで枠線を取ります。


そのまま下書きに直接筆ペンで枠内を塗り潰します。
塗った後、またしても本を読むなりして十分乾くのを待ってから
消しゴムで下書き線を慎重に消していきます。


100円ショップにて購入の窓ガラス用レースシール。
絵に使おうと思って購入して、今回これを使用する事になるのですが
あらかじめ言っておきます。



使わない方がいい。



これを使った事により、悲劇が発生しましたので。
画材はケチらないでちゃんとしたのを使いましょうって話です。
ちゃんと白抜きトーンも存在するんだから、大人しくそっち使った方が安全ですよ…っ!


背景の黒い部分の右半分に、先ほどのレースシールをペタリ。
すると白い部分だけ浮き上がって、レース模様が付きました。

……ちなみに、ここでこのシールを貼ってカッティングして剥がす際に
絵の表面ごとビリッといかれてしまって、修正するのに非常に苦労いたしました。
トーンと違って窓ガラス用シールなので、粘着力の強さが比じゃなかった;;;
画材以外のものを画材として使用する際は
皆さん何かしら気をつけて使った方が良いですよ(><)
……や、単に私が大馬鹿者だったってだけの話なんですが。


右半分にレースシールを貼ったので、今度は左側に手を加えます。
左上部分に、アニメイトオリジナルトーン「A-315」のトーンを使用。
上手い事グラデーションが来る部分を選んで貼る → 上の画像のようになりました。

これで一応完成なのですが、ここに上げるにあたって手を加えました。

・これより大きい別紙を黒く塗り潰し、先ほどのレースシールを貼ります。
・そのど真ん中に上の絵を仮貼りします。
・スキャンGO☆

結果 ↓ ↓ ↓


という訳で完成です!

途中本当に色々あった絵なのですが、頑張って描けたので良しと思う事にします。
こんな長いだけのメイキングにここまで付き合って下さった方、本当にありがとうございました!
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