アオイロオモチャカン
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前にいぬえし様宅にて、素敵な猫様を考えて頂いた御礼に
拙いながらお言葉に甘えて名前を考えてみようと思い立って書いた物。
文章能力も構成能力も皆無ですが、それでも良ければ……続きからどうぞ。
拙いながらお言葉に甘えて名前を考えてみようと思い立って書いた物。
文章能力も構成能力も皆無ですが、それでも良ければ……続きからどうぞ。
「……何のつもりだ?」
第六帝国 -パラディス- の城から伸びる広大な森の中。
本来なら敵対している存在から、いきなり目の前に差し出された一匹の猫。
カディッシュはその行為の意味する所が解らずに、あからさまな疑惑の眼差し。
「、これの事か?」
対する差し出してきた本人 -レプス-は、その問いかけににやりと笑みを浮かべると
「随分な歓迎じゃないか。 いつも独りで寂しいであろう君に
せっかく我がこうしてささやかな贈り物を手に来てやったというのに。」
「余計なお世話だ# ってかまさかそいつが贈り物とか言うんじゃねえだろうな?」
「そのまさかだよ。 可愛いだろう?」
本人の意思をそっちのけで猫を無理やりカディッシュへ渡す。 と、
ガブッ!
「うんうん、やっぱり魔法使いには古来より主人に忠実な猫がよく似合うな。」
「これのどこが “主人に忠実な猫” だ! むしろお前が主人なんじゃねぇのかよ。」
猫に思い切り指を噛まれて血を流しながら講義するも
目の前のエルフの少女のわざとらしい笑顔に、自分が期待する効果は無さ気である。
「さて、せっかく相棒ができたのだ。 名前を付けてやるのが流儀というものだろう。」
「……はぁ? 俺がか? んな都合よく名前なんて考えられる訳が……。」
「無い、などと馬鹿な事は言わないだろうな?」
カディッシュの言葉を遮るようにレプスが言う。
「では聞くが、君のその “カディッシュ” という名前は一体幾つめの偽名かな?
今まで幾度となく自分の名前を考えてきて、今更猫一匹の名前が考えられないなどと。」
「………っ !? 」
いきなりのシリアスな問いかけに言葉を失うカディッシュ。
「な……っ、貴さぶっ !? 」
だが口を開こうとしたカディッシュの顔に、レプスが猫の体を押し付けた。
「ほら、こんなに潤んだ瞳で待ちわびているではないか。」
そうは言うものの、猫は瞳どころか全身から明らかな敵意をむき出しにしている。
(この確信犯が……!)
心の中で悪態をつくカディッシュ。 と、猫が首からぶら下げている飾りに目を留める。
「なんだコr」スパーン !!
飾りに触れようとしたカディッシュの手を、レプスの鉄扇が払った。
「危ない危ない。 君はそれに迂闊に触っていけないぞ、危険だからな。
どうしても触るなら猫の後ろからにしなさい。」
「痛ぇ上に意味解んねぇし! こんなモンが何で……。」
挑発的な意思から、レプスの警告を無視して飾りを手に取った。
瞬間、猫の目がカッと見開かれたかと思うと
ドォォォォォォォォン !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
猫の口から巨大な晶力砲が発射され、カディッシュの顔をかすって
遥か後方に見えるパラディス城の尖塔に直撃した。
もちろん、直撃された尖塔は遠目からでも分かるくらい派手に破壊されて瓦礫が地面へ降っていく。
「……な……?」
「だから言っただろうに。 人の忠告は素直に聞いておくものだぞ?」
驚きで声も出ないカディッシュに、レプスはにやにやと笑いながらも
声音はやれやれと言うように諭してみせた。
「…っふざけんな! 何だ今のは !? 」
「この猫は君の晶力を、その晶石を介して波動として発射する事ができるのだよ。
まさに君の良きパートナーとして役立ってくれそうじゃないか。」
「しれっと言ってんじゃねぇ! 城壊れたじゃねぇかよどうしてくれんだっ!」
壊れたパラディス城を指差しながら息巻くカディッシュ。 対するレプスは涼しい顔。
「だからそれは自業自得だろうに。 いつまでも怒ってないでちゃんと仲良くするのだぞ。」
「ちょ、こら、待ちやが…… !? 」
「ふぎゃー!」
「~~~ っ !?」
レプスに食ってかかろうとするカディッシュだったが
見計らったように飛び込んできた猫の勢いで仰向けに倒れる。
その隙に鼻歌交じりで去っていくレプス。
「……厄日だ……。」
疲れきった顔で力なく呟くカディッシュ。
隣には例の猫が、先程の威嚇しきった態度とはうって変わって、カディッシュの腕を枕代わりに寝返りをうっている。
「……見た目どおりに気まぐれな奴だなお前……。」
猫ならではの気まぐれさに、呆れ半分、諦め半分の呟きをこぼした。
「気まぐれか、……カプリース……。 “リース” でいいんじゃねぇか、お前。」
猫を横目で見やりながら、ぼそっと呟いた言葉に。
「にゃー!」
「ッ痛ぇな! いちいち引っかくんじゃねぇよ!」
……仲が良いのか悪いのか。 前途多難な光景がそこにあった。
* * *
一方その頃。
「あれ? 今までどこ行ってたんだ?」
「そろそろご飯の用意できるから、探しに行こうかと思ってたんだけど。」
食事の用意をしていたらしいご一行が、突如姿を消した仲間の帰還に手を止めた。
(ライルだけはカレーの中に一所懸命リンゴをすりおろし続けている。)
「いや、何。 ちょっと暇つぶしにな。」
ちゃっかり仲間の元へ戻っていたレプスは、何故か満足そうだったとか何とか。
最初は【ルート (root)】にしようかなと思ってたんですが、
書いてるうちに浮かび上がった名前でこうなりました。
な、何か色々ごめんなさい……(><) お言葉に甘えて大分やらかしてしまった感が……;
敵キャラのくせに平和そうな話になってしまいました。
ギャグと言うかコメディにしようと思うと、どうにもカディッシュは短気になる傾向があるようです。
そんなに怒ってばかりいると禿げるよ………ってそうか! だからお前フード被ってr(強制終了)
と言うか、お言葉に甘えて私が勝手にリースとか呟いてしまった猫様、
えっと、できるだけラフ画を参考に描かせて頂いたので毛には何も手を加えていないのですが
白猫さんでよかったんでしょうか……?
ラフ画って基本的に色塗らないから、そのまま描いていいのかドキドキしてました……。
好き勝手やらかしてますが、これでも感謝の気持ちからできたものなんです(><)
未熟じゅくじゅく丸出しなので、反応を考えるだけで縮み上がれそうなんですが
一応、こんな感じの構想でした。 という事で(苦)
レプスさんの性格、掴み損なってたらごめんなさい(><)
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